お寺に泊まって日本文化を満喫! 外国人旅行者に人気の「お寺ステイ」を分析!
※この記事は、
1/27【5名限定】Good Morning Marketing!! 〜朝からマーケティング勉強会〜
の活動報告です
初開催のマーケティング勉強会は、
二人の方にご参加いただきました!
早朝、寒い時期にありがとうございました!
活動レポートを記しておきます!
記念すべき初回のテーマは
(株)シェアウイングが提供する
外国人旅行者向けのお寺の民泊サービス、
「お寺ステイ」の分析です。
岐阜県高山氏の善光寺では、
昨年7月の予約開始からすでに1,000人以上の
利用者を獲得。
その9割が外国人。
お寺に泊まるサービスが、
一体なぜここまで爆発的に受けているのか。
この成功要因を、マーケティングの
もっとも基本的な要点である
①お客様
②提供する価値
③差別化ポイント
に沿って整理しました。
そしてさらにこのサービスが広がるための
④さらなる成功への提案
を考えて、内容をまとめました。
では、①〜④を簡単に説明します。
***
まずはサービス概要。
「お寺ステイ」はその名の通り、
実際のお寺に泊まれる宿泊サービス。
リノベーションされて泊まり心地は快適。
でも空間は日本の伝統的なお寺。
ぜひこちらの写真を見てください。
宿泊中に、写経や座禅などを体験したり、
ご住職さまと一緒に朝がゆを食べたり、
普通の観光では味わえない
日本の伝統的な生活を味わえます。
お寺は駅から徒歩8分。
宿泊料金も一泊2名25,000円からと、
普通のホテルとさほど変わらない。
そんなサービスがヒットしているのは、
こんなマーケティングデザインに
なっているからではないでしょうか。
***
①お客様
・日本の伝統文化を体験してみたい外国人旅行者
・旅先で非日常を体験したい外国人旅行者
この顧客層自体は、実は取り立てて
新しいものではありません。
②提供する価値
・気軽だけど本格的な伝統体験
実は、ここがポイントなんじゃないかと
思いました。
例えば僕たちも海外旅行に行って、
中世のお城に泊まってみたいな、
なんて思うこともあると思います。
しかしそういうのは、
都市部からアクセスが悪かったり、
文化保護対象になっていて
宿泊施設としては快適じゃなかったり、
とても値段が高かったりするのが
多いと思います。
そういった不便さや価格の高さを
お寺ステイは解消しています。
つまり、普通のホテルに泊まるのと
大して変わらない感覚で、
お寺に泊まって伝統文化を楽しむ。
しかも設備は普通のホテル並みに快適。
だから、「日本の伝統文化を楽しんで
特別な体験がしたいな」という
多くの外国人旅行者のニーズを
うまく拾えているんですね。
③差別化ポイント
・クラウドファンディングなどで、
お寺を巻き込んでいっしょにサービスを作っている
ここは推測ですが、
お寺が沢山のオプショナルを用意していたり
ご住職と朝がゆをいっしょに食べられたりと、
お寺が全面協力している感じがします。
これが可能なのは、やはりお寺との
強い信頼関係があるからでしょう。
この善光寺はクラウドファンディングで
リノベーション資金を調達しています。
サービス開発から二人三脚で作り上げているから、
宿泊予約の仲介以上の魅力的なサービスが提供できていて、
こうしたノウハウやお寺との関係性は
新規参入者が簡単に追いつけない
差別化ポイントになっているのではないでしょうか。
④さらなる成功への提案
・外国語対応
・オプショナルのさらなる充実
・日本人との交流機会の提供
上の二つはきっと力を入れていることと
思います。三番目のアイディアは、
「このお寺ステイ、日本人でも
泊まってみたくなるよね」
という話から生まれました。
だって、僕たちだって写経や座禅なんてやったことないし、
お寺にも泊まったことないですよね。
日本の伝統文化は、外国人だけじゃなく
日本人にとっても新鮮なもの。
だったら、いっしょに味わったら
もっと楽しいんじゃない?
日本人と外国人が、いっしょに座禅して
足が痺れて笑い合うような。
そんな交流ができても面白いのかな。
きっとこのサービスが広がって、
日本人もお寺に泊まるようになったら、
隣のお寺に泊まっている同士で
そんな交流も生まれるんだろうと思いました。
***
以上が、今回の勉強会の成果です。
ここまで読んでくださった方にとって、
なにかの参考になれば幸いです。
次回のマーケティング勉強会は
2/10(土)の7:30〜です。
みなさんのご参加お待ちしています。
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