SNOW FLAKE BLOG - マーケティングとブックレビュー -

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いよいよ明日は第18回まーけてぃんぐ勉強会

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明日のよる7時半から、
第18回まーけてぃんぐ勉強会。
今回のテーマは「信頼とまーけてぃんぐ」

レジュメも一通り完成。
(まだいじるかも知れないけど)

全く新しいビジネス、
あるいは社会的認知の進んでいないビジネスが
信頼を獲得するために何が必要なのかを
学ぶ内容です。

現在の参加者は5名予定。
進行的には、あと3名くらいなら
回せそうな気がしますので、
募集枠を残り3名とさせていただきます。

ぜひご参加ください✨

 

https://www.facebook.com/events/255695455143232/?ti=icl

集客の常識が変わる?店舗型ビジネスなら押さえておきたい、Googleマップの最新動向(2018年11月)

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毎週月曜は朝活ネットワーク。

今日の進行役は

「ネットに詳しい経営コンサルタント

として日経新聞にも紹介された

株式会社はちえんの坂田誠さん。

テーマは

【情報戦争は「検索からマップへ!

今知るべきGoogleマップの今と未来!】

です。


年に1回の朝活ネットワーク登壇。

今回はgoogleが昨年からCMを流している

Googleマップ」の重要性について

教えてもらいました!

 

目次

 


***

 


googleの戦略の転換

 


・昨年からのgoogleのCMのメッセージ

⇒お店探しにHPを見なくても

googleのページ内で調べられる

 


googleマップのオススメは

どうやって決められている?

⇒口コミだけでなく、GPS情報による

来店客数やネット上の噂など

様々な情報を総合評価する

 


・検索キーワードは曖昧でもいい

⇒「いい感じのカフェ」

「手ぶらでバーベキュー」

「痛くない歯医者」など

なんとなくのキーワードでも回答できる

 


・今までのように、

具体的なキーワードを検索して、

いくつかのHPを見比べる時代は終わる

googleに推奨表示されないことが

致命的になる時代が来る

 


googleの情報戦略はリアルへ

 


・ネット上のデータを収集するのは

ほぼ完了した

GPSによる位置情報や利用者の

属性情報を収集し、

リアルな情報を元にした検索結果が

できるようになった

 


googleの弱みは購買情報は

あまり集められていないこと

⇒それ以外は、ほぼgoogle一強

 


googleの回答の信頼性が高まると

検索結果から選択肢を検討するという

行為はなくなる

⇒全てはgoogle任せに?

 


googleのサービス提供はグローバル

⇒訪日外国人の行く店も、

google任せになるかも

 


・予約や決済機能も充実度を増す

ぐるなびと提携して、googleから

お店の予約ができるようになったり。

 


google検索上でユーザーから店舗に

ダイレクトメッセージが送れるようになった

⇒電話問い合わせもなくなる?

 


googleの一挙手一投足が極めて重要

googleの意に沿わないことをすると、

ウェブ上から消される恐怖

 


・情報を充実させるローカルガイドの存在

⇒ マップの情報を充実させる写真や

口コミなどをgoogleに提供すると

ポイントがもらえて、レベルが上がる

⇒レベルの高いガイドの口コミは

より上位に表示される

 


googleマップは新規顧客の流入

最重要経路になっている

 


googleに愛される一番の方法

googleが指定してくる方法で

情報をたくさん発信し続けること

 


googleから愛されれば、

googleが勝手にお客さんを連れてきてくれる

⇒ある意味、googleは最強の営業マン

 


◉まとめ


「みなさん、これからはgoogle

神様のように世界を支配します。

googleによる優しい世界征服です。

ちゃんとgoogle教に入って、

google様に嫌われないようにしましょう。

広告費をたくさん使うよりも

googleに愛されればタダで

お客さんを増やせますよ。」

という坂田さんのメッセージ。

ビジネス的には、間違いないでしょうね。

 


しかし天邪鬼な僕は、

時流や大勢に乗るのが好きじゃない。

だからニッチな存在なんだろうな(笑)

 


でもgoogleのビジョンである

 


「1クリックで世界の情報へ

アクセス可能にする」

(To provide access  to the world’s 

information in one click.)

 


はやはり究極の「easy」であり、

これからも人々を魅了し続けます。

googleがそこに邁進する限り、

googleの影響は強くなるはず。

ワンクリックで自分や自分のビジネスのことを

知ってほしいと思う人は、

googleからの要求に答えて情報提供し、

googleと同じ理想郷を作ることに

協力するのが良いのではないでしょうか。

 


坂田さん、最新のgoogleマップ事情と

googleの戦略のお話、

とても参考になりました。

ありがとうございました!!

 

◉中島の気づきと疑問

 


googleの回答が信頼できるとしても

探す楽しみは残るのでは?

 


・「いい感じの〇〇」みたいな

あいまいな問いかけに対して

検索があまりにも正確に答えると、

「自分らしさ」を知る機会が失われる

気がする

 


・なんでもgoogleで調べられて、

みんながgoogleのオススメのお店に

行くようになると、

googleに勧められない店の価値が

逆に上がる気がする

 

 

◉今日の学びをどう生かす?

 


・ネット企業は多々あるけれど、

googleが最強なのは間違いない

⇒まずはGoogleマップ

ローカルガイドに登録して、

Googleマップを使う習慣をつけて、

googleの動向に敏感になる

 


・メディア運用においては、

Twitterは未だユーザー数、

アクティブユーザー数において

Facebookを上回っているので、

Twittergoogleを主軸に考える

Twitterの再稼働

【信頼を獲得する3つの条件】

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来週のまーけてぃんぐ勉強会に向けて
『TRUST - 世界最先端の企業はいかに
「信頼」を攻略したか』
を読んでいます。
次回の勉強会では、特に第1章から
第3章の内容をベースに学んでいきます。

***

筆者曰く、
あるサービスが最終的に信頼を獲得するには、
3つのステップがあります。

①アイディアの価値を信頼する
②プラットフォームや企業(仕組み)を信頼する
③実務者(担当者やロボット)を信頼する

この3ステップは、必ず順番に現れ、
それぞれを超えないと次に進めないそうです。
最初のアイディアの価値への信頼の壁を
超えるにはどうすればいいでしょうか?
その疑問に答えるのが第3章です。

第3章のタイトルは
「はじめてなのに見慣れたもの」。
全く新しい商品やサービスを生み出す時に
ぶち当たる壁は、
「それ、どんなものなの?」
「買って本当にいいことあるの?」
「自分しか使わなかったら、嫌だな」
というようなものではないでしょうか。
第3章ではAirbnbなど、
新しいアイディアが世の中に広まるために
どんなハードルを越えてきたのかを解説しています

この条件をクリアするためには、
人が信頼感を感じるための3つの原則を
活用するとよいと筆者は言います。

カリフォルニアロールの原則:全く新しいものと、馴染みのあるものを組み合わせると、抵抗感が薄れる原則(日本の寿司はアメリカ人には目新しすぎるので、アボカドやキュウリといった馴染みの食材を使い、見慣れない海苔を直接見えないようにした(熟知性の法則)
②メリットの原則:人は新しいものが何を可能にし、何を与えてくれるのか分からないと手を出さない
③信頼のインフルエンサーの原則:アーリーアダプターではなく一定数のラガード(だと多くが想像する人)がユーザーとして使っていることを知ると、安心感を覚える

この3つの原則は、
新しいサービスが人々に与える
「それは何?」
「自分にとってどんな特になる?」
「他にどんな人がやっている?」
という疑問や不安を克服するのです。

***

勉強会ではその内容をもとに、
新規・既存問わず、商品やサービスを
お客様や世の中に理解・信頼してもらうために
何をしなければいけないのかを
学んでいこうと思います。

今から、ワークシートの内容を考えます。

========================
あなたの商品やサービスは
信頼の条件をクリアしていますか?
========================

気になる人は、ぜひ勉強会にご参加を!

https://www.facebook.com/events/255695455143232/?ti=icl

【第1回まーけてぃんぐ飲み会開催!】

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昨日はハロウィンでしたが、
まーけてぃんぐ勉強会初のスピンオフ企画で
飲み会を開催しまして、
4名の方にご参加いただきました!

開催の発端は、僕としては
参加ハードルの低い勉強会を目指しているけど
それでもまだ「勉強会」という言葉に
躊躇してしまう人がいるということで、
「じゃあいっそのこと、飲み会でもやろうか!」
と思ったから。

そして前回(10月17日)の勉強会の後に
僕が一人で飲んでいたのを加藤さんが
「勉強会の後にお酒が飲めるなら参加したい!」
とコメントしてくれたことです(笑)

今回は勉強会ではないので、
僕も事前準備は特にせずに、
マーケティングに興味がある人で
気軽に飲んで楽しむのが目的でした。

するといきなり前日に、加藤さんから
「会費は現金ですか?LINE payとかは使える?」
と、予想もしない質問が!
LINE payって、僕も全然知らなかったんですけど、
LINEを使ってる人同士で電子マネー
送信や受け取りがすごく簡単にできるんですね。
せっかくなので、会が始まる前に
加藤さんから僕に会費を送信するのを
実演してもらいました。
加藤さん以外は誰もLINE payをやっていなくて、
「こんなに簡単にできるの!?」と
みんなびっくりでした。

その後、みなさん初対面なので
簡単に自己紹介をしていただき、
それぞれお仕事が違うので、
「今日はそれぞれのお仕事の専門用語を使わず、
みんなに分かりやすく話すこと」を
急遽ルールに設定して、楽しく歓談。

議事録ではないですが、
みなさんのお話を聞いて得た僕の気づきを
少しだけご紹介したいと思います。

①クライアントやお客様に、
ワクワクする未来を見せるだけではなく、
そこに飛び込んでもらうための工夫が必要。
人間は現状維持が好き。
変化しないことにも理由がある。
それを理解した上で、変化が必要ならば
変化の後押しが必要なこともある。

②「稼ぐ」と「楽しむ」のバランスが大事。
「稼ぐ」とは、人を喜ばせたり
社会をよりよくすることで対価をもらうこと。
でもそれが自分の「楽しみ」と
一致するとは限らない。
「楽しむ」がないと、疲れてしまう。
「稼ぐ」と「楽しむ」はどっちも大事。

③「仕組み」と「感覚」どっちも大事。
今は「仕組み」にすごく焦点が当たっている。
成功モデルをパクれば成功できる、という風潮。
しかし、それだけだと感情的な豊かさが得られず
心が満たされなかったりする。
一方で心の充足だけ目指しても、続かない。
この辺りもバランス。

④価格は暗黙のメッセージ。
参加費の高いイベントは、
「その参加費が払える人だけが来ればいい」
という暗黙の足切りのメッセージ。
試されているのは資金力や覚悟。
高い参加費を払って行くところには、
その資金力や覚悟がある人だけがいる。
価格設定をうまく使うと、
お客様のフィルタリングができる。

⑤界(champ)に入らないといけない。
界とは、フランスの哲学者(名前忘れた)が
唱えた概念で、「政界」「財界」「球界」など
線引きがはっきりしないけど確かに存在する
不思議な境界線。
その界の中には独自のルールや文化があり、
外からでは界にいる人の感覚がわからない。
界の中の人の感覚を理解するには、
自分も界に入るしかない。
マーケティングの第一歩はお客様を知ること。
そのためには界に飛び込むのが大切。

こんな感じですね。
がっつりマーケティングのお話を
した訳ではありませんが、
みなさんそれぞれに、
普段とは違うコミュニティの中で
気づきを得ていただけたようで良かったです。
今後は数ヶ月に一回くらい、
不定期で開催してみようと思います。

来週はまーけてぃんぐ勉強会です!
こちらもぜひご参加お待ちしております!
(参加はこちらから)

https://www.facebook.com/events/255695455143232/?ti=icl

【信頼とは何か?】

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来週のまーけてぃんぐ勉強会に向けて、

『TRUST - 世界最先端の企業はいかに

「信頼」を攻略したか』

を読んでいます。

 


第1章「信頼の壁を飛び越える」では、

そもそも信頼とは何か、

信頼の定義について語られます。

 


まずは辞書的な意味を確認しましょう。

 


しんらい【信頼】

 


( 名 ) スル

ある人や物を高く評価して、

すべて任せられるという気持ちをいだくこと。

 「部下を-する」 「 -を裏切る」

 「 -性」 「 -度が高い」 「 -が置けない」

 〔類義の語に「信用」があるが、

「信用」はうそや偽りがなく確かだと信じて

疑わない意を表す。それに対して「信頼」は

対象を高く評価し、任せられるという

気持ちをいだく意を表す〕

 


それに対して、『TRUST』の中の表現を借りると

 


「信頼とは、恐れをもたらす何かよりも

望ましい何かを(他者から)受け取るであろう

という自信である」

 


とあります。

つまり、誰かを信じて頼った結果

好ましい結果が得られるであろうと

信じている、ということです。

 


「信頼に足る人物」というのは、

「あの人を信じて頼れば、

必ず好ましい結果が得られる」と

信じることができる人物、ということですね。

 


この言葉からは、信頼「する」側が、

信頼「される」側よりも情報量が少なく、

詳細な部分や専門的な部分は

相手に任せているという様子が伺えます。

 


これを、「信頼に足る企業」

「信頼に足る商品」という言葉に置き換えれば、

ビジネスにおいて信頼を勝ち取ろうとするとき、

どんな状態を目指せば良いのか、

少し見えて来る気がします。

 


つまり、お客様が商品や企業を

「信頼する」ということは、

100%の理解ができない対象に対して、

目に見える部分を判断基準にして

目に見えない部分も「大丈夫だろう」と

検討を停止して任せている状態でしょうね。

 


では、どうしたらそんな状態が

作り出せるのでしょうか。

引き続き、読み進めていこうと思います。

まーけてぃんぐ勉強会の詳細は

こちらをご覧ください。


https://www.facebook.com/events/255695455143232/?ti=icl

【AIに勝つ武器「読解力」】

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毎週月曜は朝活ネットワーク。

今日の進行役は名古屋駅

「頭が良くなる国語塾」を主宰している

黒川葉子さん。

サラリーマン時代に営業成績がよかった

黒川さんが、

「なぜ自分は営業ができるのか?」

と考えたときに気づいたのが

読解力の高さだったと言います。

そんな黒川さんから、

今の時代だからこそ大切さが増している

読解力について教えてもらいました。

 


***

 


◉AIが仕事を奪う?

・シンギュラリティ(AIが人間の能力を

超える瞬間)が、近づいている?

・「人間の知能と同じ構造の人工知能」は

まだ存在しない

今私たちが「AI」と呼んでいるのは、

本当のAIを作るための部品に過ぎない

・本当のAIを作るには、人間の知的活動の全てを

計算式で表せなければいけない

 


◉東ロボくんプロジェクト

・2011年スタートのプロジェクト

・「ロボットは東大に入れるか?」を実験

・目的:AI活躍時代に、人間が仕事を

奪われないために、人間はどんな能力を

身につけるべきかを考えること

・東ロボくん:3年で偏差値が45から57に

・得意科目は数学(偏差値76.2)と

世界史(偏差値61.8)

⇒計算・検索は得意

・苦手科目は英語(偏差値50.5)と

国語(偏差値49.7)

⇒読解力はAIにはない

 


◉読解力とは何か?

・子供が遅く帰ってきたときに、

お母さんが「あんた、どこいってたの!?』

「何時だと思ってるの!?」

⇒場所と時間を聞いているのではなく、

「心配しているんだよ」という気持ちを

表現している

⇒AIには理解できない

・AI的理解=機械的・辞書的理解であり、

文脈的理解はまだできない

・AIには「意味」が理解できないし、

今のところ教えることもできない

⇒今後、人間が身につけるべき能力

 


◉なぜ読解力不足になったのか?

・社会の変化の影響:

文字を読む必要が減った

おしゃれな家には文字がない

ゲーム・動画など楽で楽しいことが減った

紙の書物と電子媒体の文字の定着度の違い

 


◉読解力を身につけるには?

・「ちゃんと読む」習慣をつける

⇒筆者が何を伝えたいかに向き合う

(要約・あらすじを考える)

⇒わかると楽しくなる

・文章は「大切なこと」を人に

伝えるために書かれる

読解とはそれを受け取ること

・試験の点を取ることを目的とした

読解力教育は、点を取ることが

上手になるだけで、本当の読解力は

身につかないかもしれない

 


***

 


僕の気づきは…

 


・AIは正解がすでに見つかっているものを

どこかから探してくるのは得意

⇒正解のないことを考えるのが

人間がAIに負けない領域

 


・受け手の問題もあるけど、

話し手の問題もある気がする

⇒伝わりやすい言葉で相手に伝えているか?

 


・「ヤバイ」の一言でなんでも伝わるのも

ある意味すごいことだと思う

⇒世代間でだけ伝わるコミュニケーションは

伝導効率はある意味高い

 


・読解力以前に集中力・注意力や

質問を理解してきちんと答えようという態度が

不足している可能性がある

⇒面倒なことから逃げようとする態度が

根本的な問題ではないか

 


といったところでした。

大学時代、小難しい哲学書

何週間もかけて読み解いた経験から

僕は要約とか言語化がすごく得意に

なったと思います。

しかし、そういう時間のかかる

読解経験って、なかなかできないですよね。

 


これからは、新しい知識がどんどん出てきて

知らないことを自分で理解して

仕事をしないといけない時代だと思います。

子供だけでなく大人も、

自分の読解力に少し危機感を感じても

よいのではないでしょうか。

黒川さん、ためになるお話を

ありがとうございました。

 


コクリエ国語教室

http://cocurie.jp/

時計史に革命を起こした〈ブレゲ〉の魅力を説明します

 

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時計史に革命を起こした〈ブレゲ〉の魅力を説明します

 


みなさん、こんにちは。

ヒトやモノやコトの、

価値や魅力を整理・言語化して

「魅力が伝わる仕組み」を構築するスペシャリスト、

スノーフレイクコンサルティングの中島正博です。

 

 

 

今日は、1775年に創業し、

今なお時計ブランドの最高峰に君臨する

ブレゲ〉というブランドについて

わかりやすくご紹介しようと思います。

 

目次


◉〈ブレゲ〉とは?

 


スイス生まれの時計技術者

アブラアン–ルイ・ブレゲ

1775年にフランスに工房を構えたことに始まり、

オーナーの交代を何度か経験しながらも

今なお続く老舗の時計ブランドです。

 

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創業者 アブラアン–ルイ・ブレゲ

 


年間2万本程度と生産本数は少なく、

その歴史の古さや時計史における重要性から

「世界5大時計ブランド」の一つに数えられます。

 


それでは、なぜそこまで〈ブレゲ〉が

すごい時計ブランドと評価されるのか。

理由はものすごくたくさんあるのですが、

僕なりに3つのポイントにまとめてみました。

 


◉歴代の顧客がスゴイ

 


ブレゲ〉本社には、今までブレゲの時計を

購入した顧客の名前が全て記載された

顧客台帳があります。

創業当初から保管されるこの台帳には、

 

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マリー・アントワネット(画像)

ナポレオン・ボナパルト

ロシア皇帝アレクサンドル1世

英国王ジョージ3世

 


など、17~18世紀の各国の王族などが

名を連ねています。

この時期は、創業者である

アブラアン–ルイ・ブレゲの時代ですので、

創業者がいかに各国の王族を虜にしていたかが

みてとれます。

 


◉時計史への貢献がすごい

 


創業者ブレゲは、

「たった一人で時計の歴史を200年進めた」

と称されるほど、革新的な技術者でした。

初代ブレゲの功績を抜粋してみます。

 

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・ヒゲゼンマイ(機械式時計の動力源)の改良

・自動巻機構(ゼンマイを手で巻かなくても

良くなる機構)の実用化

トゥールビヨン(地球の重力の影響で

時間の誤差が生まれるのを防ぐ機構)の発明(画像)

・永久カレンダー(閏年にも対応した

カレンダー機能)の発明

・ミニッツリピーター(現在時刻を

音で知らせる機能)の発明

 

 

 

 

これでもほんの一部です。

現在の機械式時計(電池ではなく

ゼンマイの力で動く時計)の

要となる構造の改良・実用化や、

高級機械式時計に搭載される

超高度な機構の開発の多くは、

初代ブレゲの手によるものだと

いうことがわかります。

 


これは言ってみれば、

エジソンが電気を発明したり、

ベルが電話を発明したように、

ブレゲが現在の時計の原型を

発明したようなものですね。

 


◉美しい装飾がすごい

 


ブレゲ〉の代名詞の1つに

「ギョーシェ彫り」があります。

ギョーシェ彫りとは、

金属の板に細かい彫りを入れて

美しい模様を描き出す技法で、

初代ブレゲが発明したものです。

 


ブレゲ〉の時計の文字盤や内部機構には

このギョーシェ彫りが施されていて、

10分の1ミリ単位の緻密な彫りが織りなす

美しい模様にうっとりとしてしまいます。

模様にも沢山の種類があり、

格子状、波情報、唐草模様など多彩。

これを一つ一つ手作業で入れているので、

なんとも贅沢な装飾です。

 

 

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ギョーシェ彫り自体は特許などがありませんので、

他のブランドが真似してもいいのですが、

ブレゲ〉ほど緻密に、そして異常なほど

執念深くギョーシェ彫りを施すブランドは

他にはありません。

一度にたくさんを見比べる機会の少ない

ブレゲ〉の時計ですが、

見比べができるのならば是非、

さまざまなギョーシェの模様を

見比べてみていただきたいですね。

また、モデルの中には、

一枚の文字盤の中に5種類の

ギョーシェ彫りを施したものもあります。

繊細で贅沢なギョーシェ彫りの美しさを

堪能できますよ。

 


◉今日のまとめ

 


今日は世界最高峰の時計ブランド

ブレゲ〉の魅力をご紹介しました。

かつては王族でなければ

手にすることが出来なかった時計ですが、

今は100万円台から購入できます(高いw)。

あなたも〈ブレゲ〉のオーナーになって、

かつての王族の名前が並ぶ顧客台帳に

名を連ねてみては?