SNOW FLAKE BLOG - マーケティングとブックレビュー -

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【夜遊びOLがねじり鉢巻きを締める転機は?】かつお節伝道師が、注文ごとに削りたてをたっぷり乗せるかつお節めし食堂の、本当の魅力は?

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日経MJ3/30より、

かつお節の魅力を渋谷のバーから発信する

30歳のかつお節伝道師の記事。

 

昼間は企業の受付、夜はクラブや

パーティ通いという生活をしていた永松さんは、

田舎のおばあちゃんのうちで食べた

だご汁の美味しさから、

かつお節の魅力に目覚めます。

 

自分の足でかつお節の生産現場

見に行ったり、

かつお節の削り方を学んだり、

かつお節や削り器のネット通販をしたりと、

かつお節を極めながらその魅力も

発信するようになり、

実際に食べてもらうために食堂を始めます。

 

 

みなさんは、この永松さんの営む

食堂に行ってみたいと思いますか?

永松さんが作る、削りたてのかつお節が

たっぷり乗ったかつお節めしを

食べたいと思いますか?

僕は、次に渋谷に行くとしたら、

きっと立ち寄ると思います。

 

僕が惹かれる理由は、

①日本の伝統食材であるかつお節のことを

いろいろ教えてもらえそうだから

(知的好奇心)

②単純に、美味しそうだから

(商品・サービスの魅力)

③永松さんは別に特別な人とは思えないけど、

普通の人がそこまで熱狂するというのは、

絶対「何か」ある気がするから

(ストーリーに惹かれる)

 

これからモノが売れるためになる、

③が大事だと思っています。

 

情熱に溢れる人と接点を持って、

自分の人生にも何か劇的な出来事が

起きあるんじゃないかという

ワクワク感を感じさせるとか。

 

これが、実家がかつお節屋さんの2代目の

新規事業だったら、また印象は違うはず。

普通のOLだった永松さんが

かつお節の魅力を伝えるために

ねじり鉢巻きまで締めて頑張ってる、

というストーリーに、

ものすごい力があると思いますね。

 

でもこれが、やらせだとつまらない。

というか、今の時代はすぐバレる。

 

なぜ、その人がやっているのか。

そんな唯一無二のストーリーこそ、

今の消費者の心を動かすための

大切な要素なんじゃないでしょうか。