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【酒レポ 今年の7本目】船中八策 純米・超辛口 司牡丹酒造(高知県)

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■酒質 純米酒 ■日本酒度 +8前後 

■酸度 1.4前後 ■アミノ酸度 1.1前後

■アルコール分 15度以上16度未満

■使用酵母 熊本酵母(自社培養)

精米歩合 60%

 


明治新政府のあり方について、

坂本龍馬が船中にて考えた策に由来する、

ロマン漂う逸品。

各界の著名人らにもファンが多く、

「この酒でないとダメ!」と断言する大ファンも多い、

司牡丹を代表する人気ナンバーワン銘柄です。

地元高知県でも、

「最も土佐酒らしい辛口ならコレ!」、

「カツオにはこの酒が最高!」と

熱っぽく語るファンも少なくありません。

品の良いナチュラルな香りとなめらかに膨らむ味わい、

そして後口は潔いほど抜群のキレを誇り、

そのバランスの良さは食中酒としての

完成度の高さを表しており、

どんな料理と合わせても、その味わいを損なうことなく、

出汁のように下から支えるようにして引き立てます。

特に和食、中でも新鮮魚介の美味しさを

引き出す効果は絶大であるといえるでしょう。

そして平成27年秋の日経新聞【何でもランキング】

「お燗酒コンテスト」にて、

「きもと」「山廃」「熟成」などの

燗酒向きとされるタイプの有名銘柄だらけの中で、

超辛口のスッキリタイプとしては快挙といえる第2位に輝き、

冷やしても常温でも、お燗でも美味しいことが

証明されました。(公式HPより)


***


しばらく、中国・四国地方

お酒に絞って何本か飲んでみようと

思っています。

その最初の1本がこれ。

 


まず、「超辛口」という言葉が

目を引きますが、そもそも辛口とは

どういうことなのか。

お酒でいう「辛口」とは、

「甘みが少ない」ということです。

本当に辛いわけではないですw

これは日本酒だけではなく、

ほぼどのお酒も共通です。

辛口=ドライだと思ってください。

アサヒ・スーパードライも、

超辛口と同じような意味です。

 


さて、この船中八策・超辛口ですが、

吟醸香は強すぎず、華やか。

寒さ厳しい冬の朝に、花の香りが

漂ったような感覚です。

 


口に含むと、最初は巨峰のような

甘みを感じますが、

口に残ることなく一瞬で消えていきます。

次にコメの旨味を感じますが、

こちらも控えめに、スッと姿を消します。

 


余韻は甘みや甘みよりも、

質の良いアルコールの残り香。

少し長めにステアしてもらった

ドライマティーニのような感じです。

あ、だからサケティーニのベースに

いいかもしれないですね。

 


幕末期、日本各地に出向いて

明治期の主要人物を結びつけた

「風の男」坂本龍馬のように、

爽やかに姿を消すが、記憶に残る。

そんな味わいのお酒です。

その龍馬が「次の時代の骨格」として

残したのが「船中八策」。

その名を冠したお酒ですから、

いつまでも、時代を先どるお酒として

残って欲しい銘柄ですね。

 


#日本酒勉強中 #船中八策 #純米 #超辛口 #司牡丹酒造