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【子育て中でも、外食を楽しみたい!誰もが思う不満を解消するビジネス】アメリカ発、高級レストラン貸切→子連れの夫婦がフルコースを楽しめるユニークなサービス

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日経MJ 4/2 の注目記事です。
アメリカで、小さなお子さんと
気兼ねなく高級レストランで
食事を楽しめるようにするビジネスが
盛況なようです。

***

子供が小さい時は、
ぐずったり騒いだりするのが不安で、
周りにも気を使わないといけなくて、
高級なお店に行くのがはばかられる、
というのはよくある話。

それに対して、「お子様OK」にしている
お店もあるし、
一時的な託児サービスとかもある訳ですが、
必ずしも全てのお店がお子様OKじゃないし、
託児サービスが近くにないことだって
往往にしてある。

つまり、「お子様連れでも
たまには良いお店で食事を楽しみたい」
というニーズがある割には、
世の中はまだまだ
「子供が小さいうちは、
外食はガマンするもの」
「ましてや高級レストランなんて、
子供づれで行くもんじゃない」
という常識がまかり通っているんでしょうね。

でも、その常識を乗り越えて
ニーズを満たそうとしているのが、
この【N&S】という
「お子様連れのお客様のために
高級レストランを貸し切ってしまう」
サービス。

もちろん、個人で貸切にするんではなく、
N&Sが特定の日時、時間を貸切にして、
ユーザーさんはその時間のイベントに

参加するという形式。

そのイベントに集まるのは
お子様連ればかりだから、
親は気兼ねなく参加して、楽しめる。
レストラン側も貸切になるし、
ちゃんと売上があがる。


常識にとらわれず、
どうにかニーズに応えようと
自由な発想でチャレンジするのが
大切なんだと思わされるケースですね。

***

さて。ここから先は
新聞記事からは読み取れないお話。
このサービスのお客様は、
どんな人でしょう?

「子育て中の夫婦」

だけだと、甘いですよね。

たとえば、
「子育て中で、夫婦の記念日を
特別なシチュエーションで祝いたいけど、
子供を預けたりできなくて
困っている夫婦」
とか。

で、その人たちが本当に求めているのは、
ただ単に夫婦の記念日を祝う、
だけではなくて、

「夫婦の記念日を子供と一緒に
特別な場所で過ごすことで、
家族の思い出を作る」

であったり、あるいは逆に

「夫婦の記念日を子供抜きで
特別な場所で過ごすことで、
親ではないお互いの愛情を確認する」

であったり。
そこがゴール。

じゃあ、その願望を叶えるために、
レストランを貸し切るだけじゃなくて
演出を用意してみたり、
記念写真のサービスをしてみたり、
色々なプラスαの余地がある。

日本でも、そんなサービスのニーズは
あるんじゃないでしょうかね。